適当な散歩録

愛知県三河の散歩。たまに遠州南信に遠征。その備忘録。放置系ブログです。

2015年07月

新城 阿寺の七滝 涼を求めて日本の滝100選をぶらり

「暑い」と言ったところで、涼しくなるわけではないのだが、つい何度も言ってしまうこの言葉。暑いといっても、多治見辺りと比べれば、まだまだずっとましなんだろうとは思うが、やはり暑いものは暑い。ということで、涼を求めることに。そして、涼しそうなところといって思い浮かべたのが、滝であった。というわけで、愛知県内唯一の日本の滝百選、“阿寺の七滝”へ。

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阿寺の七滝売店・ハイキング道入口
売店の側に駐車場がある。バス停もあるので、公共交通機関でも行くことができるが、本数は少ないので、やや行きにくい。ここから滝まではおよそ15分。

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ハイキング道を進む
最初の5分ぐらいはやや登り坂。舗装されているので、歩きやすいが、苔むしている場所はやや滑りやすい。中には、スカートの女性や、ベビーカーを押しながら登る強者も。赤ちゃんにとっては、乗り心地悪そうだが…。
木々に囲まれ水の音を聞いて涼しげではあるのだが、坂道を歩くので暑いのも確か。おまけに湿度も高い。水分の確保は必須。

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小さな滝?
特に看板などはない。

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さらに進む
川と並行して進む。最初の5分位を過ぎると、ほぼ坂はないので楽々歩くことができる。

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お約束の看板
大発生されては困るのだが…。きらりと光って、襲う気満々。とはいえ観光化された滝&ハイキング道なので、それなりに管理されていると思うが、念のため注意。

ついに到着↓

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天竜奥三河国定公園 阿寺の七滝
日本の滝百選。国の名勝。天然記念物。
滝が7段の階段状になっていることから七滝と名付けられたらしい。

すぐ傍に小さな展望台がある↓

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展望台から眺める
豪快な滝ではなく、曲線美の滝。七段あるのかわからないが、葉に隠れているところにも滝がある。

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滝壺前から眺める
かなり浅そうに見えるが、滝の側は思ったよりも深いのかも。
標高は低いので、それほど涼しいわけではない。だから水を触ると冷たくて気持ちがいい。だが、この日は猛暑日。そのことを考えれば、やはり涼しいのかも。

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眼鏡橋?
土管仕様。

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休憩用椅子とテーブル
腰かけたら崩壊しそうな椅子。巨木の切り株から1本の木が。切り株に落ちた種から芽が出たのだと思うが、どうなんだろう。

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岩煙草なのかな? 花の名前はほとんど知らない。観光案内のHPに載っていた写真に似ていた。

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苔?
マクロ気味で撮影。苔もみずみずしいというか、生き生きしている。キラキラしていて美しい。

滝を十分満喫して戻る。そして↓ 

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五平餅 
入口の売店で五平餅を。250円(15年7月時点)。併設されている自販機のお茶(500mlペットボトル)も100円と、観光地にしてはお値打ち設定だった。
愛知県の山間部方面でよく見られる郷土料理。他にも長野や岐阜でも見られるが、地域によって形状やたれが異なる。ここは奥三河なので、やはり味噌。味噌が焦げて香ばしく実にうまい。でも、子供のころは、あまり好きではなかったなぁ。
撮影15年7月
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湖西 新居宿 旅籠紀伊国屋をぶらり

新居の関所から西に向かって1分ぐらいのところにある、旅籠・紀伊国屋。
紀伊国屋が新居宿で営業を始めた時期は不明。記録によれば、元禄16年(1703)に、徳川御三家・紀州藩の御用宿となっており、正徳6年(享保元年・1716)に“紀伊国屋”の屋号を掲げる。(案内パンフより抜粋)

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新居宿旅籠・紀伊国屋
パンフによれば、明治7年の大火で焼失、その後の再建なので、江戸期の建物ではない。とはいえ、江戸後期の旅籠建築様式が随所に残り、廃業時まで保存されているらしい。
中山道とは違い、東海道はこうした建物の大半が失われているだけに貴重ではあるが、ここだけがタイムスリップした感は否めない。

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案内板

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入口
さっそく中に入る。

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玄関土間から部屋を眺める
福助がお出迎え。 靴を脱いで、中に入る。


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旅行用心集・諸国道中旅鏡
いつごろ書かれたものなのかわからないが、こうしたガイドブックがあることに驚き。

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名物・鰻蒲焼
何度か挑戦してみたが、なかなかうまく撮れなかった。
鰻は紀伊国屋の名物だったらしい。 蒲焼のたれが干からびた状態のカメも展示されていた。 ということは、街道沿いに、蒲焼の匂いが。

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奥座敷

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庭・水琴窟
今埋まっている水琴窟はたぶん復元されたもの。 旅籠を調査しているときに、埋まっている水琴窟を発見したようで、実際にみつかったものも、展示されている。

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部屋

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一応覗き込む。結構狭い。昔はもっと暗かっただろうし。

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風呂
“かげろうお銀”を想像させるお風呂。と思ったら、実際に写真とサインが飾られていた。

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たたき土間
何人ぐらいの人が働いていたのだろう?

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排煙窓
ひもを使って開閉させる排煙装置。

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階段
火には弱いが、やはり木材はいい。

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客の間

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庭・客間から俯瞰

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ジオラマ
関所の様子。

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紀伊国屋・裏口

ここから南に歩いて1分ぐらいのところにあるのが↓

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元芸者置屋・小松楼
大正から昭和20年代後半まで、置屋兼小料理屋として使われた建物。
外見は幾らか手入れ&改造されているのか、パッと見、あまり古さを感じない。しかし意外にも、国登録有形文化財。空き家となっていたものを、有志が清掃修理を行い、一般公開されている。

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廊下
中に入るとべんがら壁がよくわかる。配線も古めかしくていい。

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2階・部屋
廃業後は下宿屋としても利用されていたので、その名残もあるのだろうか? ふすまは結構落書き? だらけ。

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小松楼の紋

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オルガン
もちろんヤマハ製。

関所廃止後は学校や役所として使用され、官庁街となったのに対し、一歩南側に入った辺りは、繁華街として栄えたらしい。しかも、最盛期には50人を超える芸者がいたというから驚き。
建物内では、ガイドの方が説明をしてくれる。新居関所や旅籠を訪れたら、ここもぜひ。
撮影15年6月
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湖西 新居関所 現存唯一の関所をぶらり

浜名湖は名前の通り湖なのだが、海と繋がっている、いわゆる汽水湖。かつては繋がっていなかったようだが、地震や津波などによって決壊し、汽水湖になったといわれている。この時に決壊した場所が、今切と呼ばれ、渡し船で往来するようになった。ここに設置されたのが、今切関所。今は新居関所と呼ばれている。
この関所ができたのは、慶長5年(1600)。徳川家康によって設置されている。しかし度重なる災害のため2度移転。今の場所に落ち着いたらしい。


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入館受付
駐車場の辺りから撮影。今は埋立が進み、ここから浜名湖は見えないが、往時は今の駐車場の辺りは湖だったようだ。 写真右手の建物が新居関所史料館。

受付を済ませ、まずは広場からパチリ↓

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関所を眺める
写真左側から、上の間・相の間・書院

現存する建物は、安政2年(1855)から5年にかけて建て替えられたもの。全国で唯一現存する関所建物。

まずは書院へ↓

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書院
靴を脱いでさっそく中へ↓

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書院内
実に殺風景な部屋。
関所が廃止されてからは、小学校や役所として使用されていたらしい。なので、関所時代とは違うのかも。

ここから、相の間を通り↓

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上の間
ここから順路沿いに進むと、関所のメインとなる面番所となる。

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面番所
関所は当初江戸幕府によって管理。元禄15年(1702)からは三河国吉田藩の管轄。

順路に従って建物の北側へ↓ (面番所側が南)

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廊下
廊下の右手が面番所。もともとは写真左側にも建物が存在していた。

このまま歩いて、突き当たりの辺りからパチリ↓

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今は庭になっているが、本来はここに、給人勝手・番頭勝手・台所があったらしい。
学校などとして使われていた時に、解体&改造も行われたのかもしれない。また往時は、今ある壁よりも、もっと奥まで敷地が広がっていたらしい。

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これも昔からここにあったのだろうか? 扉はしっかりと閉じられていた。

建物を出て↓

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関所を眺める
こちらは面番所側
柵があるためこれ以上ひけず、左右の屋根が切れてしまった。ちなみに柵の向こう側は国道301号。もちろん、旧東海道。

↑の写真を撮った辺りには↓

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高札と石樋(いしひ)
石樋 雨水を流すための側溝。

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下改勝手・足軽勝手
案内パンフのかつての構内図を見ると、面番所の隣に、船会所と呼ばれる建物があったらしい。

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江戸時代風?の造り。中は昭和の雰囲気漂う便所。
かつてはこの辺りに、女改長屋があった。 復元整備計画によれば、女改長屋も整備されるらしい。

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足軽勝手
名前の通り、足軽の休憩場。
ちなみに女性の人形は、“あらため女”。もちろん、出女を取り締まるため。
今は女改長屋ががないので、間借り中。長屋再建の時、めでたく引っ越しとなるか?

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新居関所史料館
中は撮影NG 当時の絵図などが楽しめる。
撮影NGは仕方がないとしても、東海道の絵(本物ではなくて)や、手筒花火などと、記念撮影をできるようにすれば、観光の記念になるのではと思うのだが。

史料館を後にして、駐車場から全景をパチリ↓

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渡船場(復元)
平成14年の復元。 復元ではあるが、こうして全景を眺めると、なかなか雰囲気を楽しめるような気がした。
ぜひ予算があるなら、渡船も浮かべてほしい。

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マンホール
絵柄は関所と松。東海道らしくていい。ちなみに下の“エイ”みたいなのは、鳥らしい。
現在は湖西市だが、合併前は新居町。真ん中の町章は、旧新居町のものらしい。

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大御門(復元)
今は門の隣に国道があるが、往時は土塁などで囲まれた枡形だったらしい。
随分前のことだが、ここに来たときには、存在していなかった。復元してまだ新しいのか、かなりピカピカ。まだこの場の雰囲気に、なじんでいないような印象。

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復元整備予定地
関所のすぐそばを走る東海道線。 少しずれていたら、関所は消えていたかも?
整備計画では、石垣の隣辺りに、女改長屋、裏御門などが計画されているらしい。

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案内板 
↑ の現在位置が駐車場。その左側の小さな水色が渡船場跡。つまり、随分埋め立てられてしまっているということ。

安政時代の建物なので、特別古いわけではないが(新しくもないが)、やはり当時の関所というだけのことはあり、なかなか趣がある。 復元も悪くはないが、(当たり前ではあるが)当時のものには、到底及ばないと感じる。
一通り関所を巡り、次はすぐ近くにある、旅籠へ。

場所:静岡県湖西市新居町新居1227−5
撮影15年6月
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浜松 浜名湖ガーデンパークをぶらり

2014年の春から初夏にかけて行われた浜名湖花博2014。 今は浜名湖ガーデンパークという名称で整備された、市民公園になっている。そもそもここで最初に花博が行われたのは、2004年。この時の花博はかなり規模が大きく、パビリオンなどもかなり充実していた。そして昨年行われた花博2014。パビリオンなどは遥かに少ないものの、工夫を凝らしたガーデンが用意され、かなりの賑わいを見せていた。 そして花博終了後は、再び市民の憩いの場として利用されている。


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入口
花博が行われた時は、この辺りぐらいにゲートがあり、中に入る仕組みだったような。
今は入場無料の公園なので、明確な入口はない。

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案内板

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水辺広場辺りを歩く
訪れたのは6月の終わりだったので、花のピークは過ぎていることもあり、全体に緑色の初夏の眺め。時間も昼過ぎだったこともあり、花もなんとなく、ぐったり気味であった。

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蓮池
実際は池ではなく東西を結ぶ水路の一角。

ガーデンパークの一番奥の辺りに、花の美術館がある。…が、この日は、整備中。残念ながら、中に入ることはできませんでした。 ここには、モネが造った庭を模したものがあり、最も花が充実&よく手入れされている場所。花博が行われた時も、最も混雑していた。

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遊覧船乗り場
花博が行われたような公園なので、とにかく広い。花博が行われていた時は、ひっきりなしに運行されていた。
しかし、ここで流されていた音楽が、“パリは燃えているか” NHKの映像の世紀のテーマ曲だった。なぜこの音楽をチョイス? と思いながら、散歩を続ける。

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東西水路
ここを遊覧船が往来する。花博の時には、水鳥がたくさんいたような気がするが、今の季節はほとんどいない。だけど、緑は本当にきれい。しばらく眺める。

しばらく歩くと、国際庭園に↓

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イタリアガーデン
花博の雰囲気を残す場所。どうしても有料施設のような手入れは無理なようで…。

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日本の里山
こちらは庭園というよりはビオトープ風? 里山の風景なら、この方が自然だが。

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イギリスガーデン
こちらは手入れをして間もない感じ。

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??ガーデン

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 ??ガーデン
中には枯れ池状態になっているところもあったが、こちらはしっかりと睡蓮用の池が。

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中国庭園
国際庭園の中では、一番手入れされていたような。

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ネパールガーデン
残念ながら、中に入ることはできず。

国際庭園を後にして、ぶらぶらと歩く。

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水遊び広場の近く
花博の時は、写真左にある屋根から水が落ちていたが、今は…。

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見晴らしの丘
早咲きの向日葵。園内にはまだつぼみのところが多かった。もう夏ですねぇ。

広大なガーデンパーク。これだけの施設を管理するのは大変だと思う。しかし、浜松には有料施設ではあるが、フラワーパークやフルーツパークもある。 花好きの人にとっては、実に恵まれた街だと思う。 これからの季節、熱中症にはお気をつけて。
場所: 静岡県浜松市西区村櫛町5475-1
撮影15年6月

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浜松 気賀関所 東海道三大関所をぶらり

浜名湖の奥(北)の辺りにある気賀関所。一般に姫街道と呼ばれているところにある。
気賀関所 慶長6年(1601) 、徳川家康によって創設されたといわれている。(諸説あるらしい) 
姫街道は今でいうところの東海道のバイパス。浜名湖を渡るのは危険であったため、迂回ルートでもあった。ある意味、天竜浜名湖鉄道と似ている。

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看板
どうやら東海道三大関所らしい。ちなみに残りの関所は、箱根・今切(新居)。

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冠木門
気賀関所のHPによれば、関所廃止令後も、昭和35年まで残っていたらしいが、その後解体され、現在は一部が民家の屋根として残っているのみらしい。 つまり、ここにある建物はすべて復元。
しかし、明治時代に解体されているならともかく、昭和35年まで残っていたのだとしたら、実にもったいないことをしたと、今になって後悔しているのでは。

冠木門をくぐり、まずは右側(北)の建物を眺める↓

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本番所

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本番所内
旅人はこの前で取り調べを受ける。

本番所は外から眺めるのみ。建物の周囲をぐるっと回ると、↓

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畳二畳の厠。 決して失敗の許されない仕様。隠蔽工作も難しい。

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制札
通行人は関所の前で笠、頭巾を脱ぐべきこと。
乗り物に乗ったまま通るものは乗り物の戸を開くこと。
鉄砲は定められた証文と照らし合わせて通すこと。 等が書かれている。

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町木戸門前辺りから眺める
写真左側が本番所。右側の建物が向番所。右端にある展望台のようなところが、遠見番所。

向番所に向かう↓

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向番所内
関所の主要任務の一つ、女改め。大名の妻子が国元へ逃げ帰ることを防ぐのもその一つ。 

この建物の中には、↓

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牢屋
座敷牢のような感じ。

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唐丸籠
かなり小さい。 ドラマなどで、俳優がこの中に入れられるようなシーンがあるが、かなりきついのではと思う。

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遠見番所
こちらは登ることができる。↓

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遠見番所から眺める

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こちらは庶民仕様。もちろん、レプリカ。かめの中は土。

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町木戸門

町木戸門の手前には、農協? の販売所みたいな場所があり、野菜や果物が並んでいる。関所を見学しているのは、自分ひとりであったが、販売所はそこそこ賑わっていた。

正直なところ、展示品なども含め、ボリュームに欠ける。歴史好き以外は、あまり楽しめないかも。浜名湖観光とセットでどうぞ。

場所:静岡県浜松市北区細江町気賀4577
撮影15年6月

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